Perl:PerlMagickのannotateでrotateを指定する場合

図形をrotate する場合は普通に左下が始点だけど、

annotateのパラメータとしてrotateを使う場合は、

左のベースラインが基準になるので、微妙な位置に描かれてしまう。

ベースラインは文字の高さの12.5%の位置。つまり72ptなら

72 * 0.125 = 9

左下から9ptの位置になる。

しかしここを基準に回転させるので実際には、

72  – 9 = 63

63pt分、上にシフトさせてやれば希望の位置に収まる。

XML::Simpleのインストール

新しい環境を用意してます。
XML::Simpleはいつも怒られますね。

cpan> install XML::Simple
Running install for module XML::Simple
Running make for G/GR/GRANTM/XML-Simple-2.18.tar.gz
  Is already unwrapped into directory /root/.cpan/build/XML-Simple-2.18
  Makefile.PL returned status 65280
Running make test
  Make had some problems, maybe interrupted? Won't test
Running make install
  Make had some problems, maybe interrupted? Won't install

まぁ、よくわかんないので、yumのおまじないを唱えることにします。
perlのモジュール系でエラーが出たら、perl-[モジュール名]でインスコできることを最近知りました。

# yum install perl-XML-Simple
Loading "fastestmirror" plugin
Loading mirror speeds from cached hostfile
 * base: ftp.nara.wide.ad.jp
 * updates: ftp.nara.wide.ad.jp
 * addons: ftp.nara.wide.ad.jp
 * extras: ftp.nara.wide.ad.jp
base                      100% |=========================| 1.1 kB    00:00     
updates                   100% |=========================|  951 B    00:00     
addons                    100% |=========================|  951 B    00:00     
extras                    100% |=========================| 1.1 kB    00:00     
Setting up Install Process
Parsing package install arguments
Resolving Dependencies
--> Running transaction check
---> Package perl-XML-Simple.noarch 0:2.14-4.fc6 set to be updated
--> Processing Dependency: perl(XML::Parser) for package: perl-XML-Simple
--> Running transaction check
---> Package perl-XML-Parser.i386 0:2.34-6.1.2.2.1 set to be updated
--> Finished Dependency Resolution

Dependencies Resolved

=============================================================================
 Package                 Arch       Version          Repository        Size 
=============================================================================
Installing:
 perl-XML-Simple         noarch     2.14-4.fc6       base               68 k
Installing for dependencies:
 perl-XML-Parser         i386       2.34-6.1.2.2.1   base              210 k

Transaction Summary
=============================================================================
Install      2 Package(s)         
Update       0 Package(s)         
Remove       0 Package(s)         

Total download size: 278 k
Is this ok [y/N]: y
Downloading Packages:
(1/2): perl-XML-Simple-2. 100% |=========================|  68 kB    00:00     
(2/2): perl-XML-Parser-2. 100% |=========================| 210 kB    00:00     
Running rpm_check_debug
Running Transaction Test
Finished Transaction Test
Transaction Test Succeeded
Running Transaction
  Installing: perl-XML-Parser              ######################### [1/2] 
  Installing: perl-XML-Simple              ######################### [2/2] 

Installed: perl-XML-Simple.noarch 0:2.14-4.fc6
Dependency Installed: perl-XML-Parser.i386 0:2.34-6.1.2.2.1
Complete!

わーい、わーい

XML::LibXMLを使ってみる

XML::Simpleが遅いというか重いというか。
調べてみるとXML::LibXMLが便利らしい。

それなら使ってみようかと調べてみるが・・・
XML系モジュールのベンチマーク盗用記事しか見つからない。
まともに使い方を説明しているところが無かったので、ソースを読む羽目になる。
とりあえず、WCGのデータからLastUpdatedを取得する方法

my $parser = XML::LibXML -> new();
my $dom    = $parser -> parse_file( $set{'target'} );
my $lastUpdated = ( $dom -> getElementsByTagName( 'LastUpdated' ) )[0] -> findnodes( '.' );

しかし命名法則としてXML::LibXMLはいいのだろうか。

PostScript::Simple(PerlでPostScriptのファイルを作成する)

  ただの画像を作成するには、ImageMagickというツールがありますが、
印刷に関係する図形や文字を作成するには、適していません。
ページ記述言語であるPostScriptを利用することが出来れば、印刷にも利用できます。
なお、PostScriptで作成したものをImageMagickに変換するには、
GhostScriptというツールがありますが、日本語等の2バイト文字への扱いが不完全です。
使用したPostScript::Simpleモジュールのバージョンは0.07でした。
CPANには登録されていませんが、Windowsであれば、ppmからインストールできます。

はじめに

PostScriptは、ページ記述言語です。
これを利用することで、様々な図形などを記述することが出来ます。
座標や単位についての解説は、また後述しますが、
基本的に左下を0,0とし、右上に向かうほど大きくなります。
なお、PostScripの画像は、ImageMagickを利用して以下のコマンドでpng画像に変換してあります。
また、画像はトリミングしてありますので、ご注意ください。
一部オプションは文章の説明のみとさせていただいております。

convert sample.ps -trim sample.png

平行移動や回転、拡大縮小の使い勝手はあまりよくないといういか、
まだ未実装のようです。(バージョン0.07現在)
ただ、EPSファイルの埋め込みが出来ますので、その機能が必要で使用しました。
なお、モジュールで使用している変数に直接追加することで、補うことが出来ます。
末尾の改行を忘れると、PostScriptとして記述エラーになることがありますので、
必ず記述しておくようにしましょう。

$ps -> {'pspages'} .= "1.2 1 scale\n";

空のファイルを作成する

何も表示されない空のファイルを作成します。

use PostScript::Simple;
$ps = new PostScript::Simple(papersize => "A4",
                            colour => 1,
                            eps => 0,
                            units => "in");
$ps -> newpage; # ページ宣言
$ps -> output( 'sample.ps' ); # ファイル保存

直線を描く

線を引くには、始点と終点を指定します。
太さと色は、指定しなくても可能です。
引数は左から「始点のx座標」「始点のy座標」「終点のx座標」「終点のy座標」です。
また、色を直接指定することもできますが、継承されるので注意が必要です。
引数は先のものに、「r色の10進表記」「g色の10進表記」「b色の10進表記」を加えます。

use PostScript::Simple;
$ps = new PostScript::Simple(papersize => "A4",
                            colour => 1,
                            eps => 0,
                            units => "in");
$ps -> newpage; # ページ宣言
$ps -> setlinewidth( 0.01 );   # 線の太さを指定
$ps -> setcolour( 255, 0, 0 ); # 線の色を指定
$ps -> line( 1, 1,  3, 3 );             # 直線を描く
$ps -> line( 2, 1,  1, 2,  0, 0, 255 ); # 色を指定して直線を描く
$ps -> output( 'sample.ps' ); # ファイル保存

このようになります。

直線画像
png画像、146×146ピクセル

折れ線を描く

折れ線を描くには、2通りの方法が用意されています。

一本ずつ個別に指定する

直線を引いた後に次の座標を指定します。
lineメソッドを利用しないままlinextendメソッドを呼び出すと、警告が表示されます。
太さと色は、指定しなくても可能です。
引数は継続して線を描く、「次のx座標」「次のy座標」です。

use PostScript::Simple;
$ps = new PostScript::Simple(papersize => "A4",
                            colour => 1,
                            eps => 0,
                            units => "in");
$ps -> newpage; # ページ宣言
$ps -> setlinewidth( 0.01 );   # 線の太さを指定
$ps -> setcolour( 255, 0, 0 ); # 線の色を指定
$ps -> line( 1, 1,  3, 3 ); # 直線を描く
# 続きの線を描く
$ps -> linextend( 2, 3 );
$ps -> linextend( 3, 2 );
$ps -> output( 'sample.ps' ); # ファイル保存

このようになります。

折れ線画像
png画像、146×146ピクセル

一度に指定する

折れ線を描くには、直線を引いた後に次の座標を指定します。
lineメソッドを利用しないままlinextendメソッドを呼び出すと、警告が表示されます。
太さと色は、指定しなくても可能です。
引数は、「始点のx座標」「始点のy座標」「終点のx座標」「終点のy座標」です。
平行移動させるには、「offset => [ (x座標), (y座標) ]」オプション、
塗り潰すには「filled => 1」オプション、
回転させるには、「rotate => (角度)」オプションもあります。

use PostScript::Simple;
$ps = new PostScript::Simple(papersize => "A4",
                            colour => 1,
                            eps => 0,
                            units => "in");
$ps -> newpage; # ページ宣言
$ps -> setlinewidth( 0.01 );   # 線の太さを指定
$ps -> setcolour( 255, 0, 0 ); # 線の色を指定
$ps -> polygon( 1, 1,  2, 3,  3, 2, 2, 1, 1, 3 ); # 折れ線を描く
$ps -> output( 'sample.ps' ); # ファイル保存

このようになります。

折れ線画像
png画像、146×146ピクセル

四角形を描く

線を描くのと同じように、四角形を構成する始点と終点を指定します。
太さと色は、指定しなくても可能です。
引数は、「始点のx座標」「始点のy座標」「終点のx座標」「終点のy座標」です。
塗り潰すには「filled => 1」オプションがあります。

use PostScript::Simple;
$ps = new PostScript::Simple(papersize => "A4",
                            colour => 1,
                            eps => 0,
                            units => "in");
$ps -> newpage; # ページ宣言
$ps -> setlinewidth( 0.01 );   # 線の太さを指定
$ps -> setcolour( 255, 0, 0 ); # 線の色を指定
$ps -> box( 1, 1,  3, 3 );     # 四角形を描く
$ps -> output( 'sample.ps' ); # ファイル保存

このようになります。

四角形画像
png画像、146×146ピクセル

円を描く

円を描くには、中心と半径を指定します。
太さと色は、指定しなくても可能です。
引数は、「中心のx座標」「中心のy座標」「半径の長さ」です。

use PostScript::Simple;
$ps = new PostScript::Simple(papersize => "A4",
                            colour => 1,
                            eps => 0,
                            units => "in");
$ps -> newpage; # ページ宣言
$ps -> setlinewidth( 0.01 );   # 線の太さを指定
$ps -> setcolour( 255, 0, 0 ); # 線の色を指定
$ps -> circle( 2, 2,  1 );     # 円を描く
$ps -> output( 'sample.ps' ); # ファイル保存

このようになります。

円画像
png画像、146×146ピクセル

孤を描く

孤を描くには、中心と半径、そして開始角と終了角を指定します。
太さと色は、指定しなくても可能です。
引数は、「中心のx座標」「中心のy座標」「半径の長さ」「開始角度」「終了角度」です。
角度は右が始点、つまり座標では「(中心のx座標) + (半径の長さ), 中心のy座標」になります。
塗り潰すには「filled => 1」というオプションがありますが、
あらかじめ孤を描いておかないと利用できないなど、使い勝手がよろしくありません。

use PostScript::Simple;
$ps = new PostScript::Simple(papersize => "A4",
                            colour => 1,
                            eps => 0,
                            units => "in");
$ps -> newpage; # ページ宣言
$ps -> setlinewidth( 0.01 );     # 線の太さを指定
$ps -> setcolour( 255, 0, 0 );   # 線の色を指定
$ps -> arc( 2, 2, 1,  0,  270 ); # 孤を描く
$ps -> output( 'sample.ps' ); # ファイル保存

このようになります。

孤画像
png画像、146×146ピクセル

文字を描く

文字を書くには、フォントの指定が必要になります。
日本語を扱う場合には、特にフォントに関する知識が必要となります。
画像に変換する場合には、GhostScriptの設定が必要です。
インストールしたままの状態では、フォントが見つからないという警告が表示され、
画像に変換できませんので、注意してください。
設定の方法については、別に機会にいたします。
フォントの太さを指定するメソッドが別にありますので、線の太さを指定するメソッドは必要ありません。
配置を指定する「align => (left/center/right)」オプションと、
回転を指定する「rotate => (角度)」オプションがあります。

use PostScript::Simple;
$ps = new PostScript::Simple(papersize => "A4",
                            colour => 1,
                            eps => 0,
                            units => "in");
$ps -> newpage; # ページ宣言
$ps -> setcolour( 255, 0, 0 );   # 線の色を指定
$ps -> setfont( 'MS-Mincho-90ms-RKSJ-H', 36 ); # フォントをエンコード方法なども含めて指定
$ps -> text( 1, 1, 'ぺんラボ' );               # 文字はShift_JISで指定
$ps -> output( 'sample.ps' ); # ファイル保存

このようになります。

文字画像
png画像、140×32ピクセル

解説していないメソッドについて

以下のメソッドについては、
モジュールの使い方というよりもPostScriptの解説になりますので、
このページではただいま解説は行っておりません。
詳しくは、PostScriptの解説を行っているサイトや、PostScript::Simpleモジュールをご覧下さい。

  • newpage
  • putput
  • get
  • geteps
  • circletext
  • curve
  • curveextend
  • newpath
  • moveto
  • importepsfile
  • importeps

更新履歴

2008-06-22
一部のメソッドについて解説を追加
2008-06-15
公開

Date::Simple(Perlで日付の使いに困ったら)

日付は様々なフォーマットで表示され、その扱いの困ることも多いでしょう。
月を跨いだ期間を求める場合などが、その例です。
使用したDate::Simpleモジュールのバージョンは3.02でした。
便利なモジュールですが、Perlのバージョンが5.8の場合には、追加でインストールしなければいけません。
現時点ではインストール方法のみのご紹介となっております。
なお、Date::Simpleモジュールでは手に負えなかったり、時間を含む場合には、HTTP::Dateモジュールをお勧めします。

インストール方法

Windowsの場合

OSがWindowsの場合には、新しいバージョンのバイナリが用意されているので、ppmを利用してインストールできます。

ppm install Date-Simple

Linuxの場合

OSがLinuxの場合には、パッケージをダウンロードして手動でインストールを行うべきです。
なぜなら、CPANシェルからインストールできるものは、バージョンが古いままだからです。
また、CPANシェルを利用して通常の方法でインストールを行うと、以下のエラーメッセージが表示されるかもしれません。
なお、この状況は改善されるかもしれませんので、問題が確認された場合に活用してください。

Failed 1/1 test scripts, 0.00% okay. 1/227 subtests failed, 99.56% okay.

エラーメッセージが表示される場合には、以下の手順でインストールを行います。
「export LANG=C」という1行が必要です。
なお、この手順が必要だったOSがCentOS5.0でした。

make distclean
perl Makefile.PL
export LANG=C
make test
make install

Perlで10進数を変換する

10進の整数を変換する方法です。

10進数2進数

packとunpackを利用する。

print unpack( 'B8', pack( 'C', 31 ) ); # 正値
00011111
print unpack( 'B8', pack( 'C', -31 ) ); # 負値
11100001

10進数8進数

printfを利用する。

printf( '%o', 31 );
37

10進数16進数

packとunpackを利用する。

print unpack( 'h3', pack( 'C', 31 ) );
1f

sprintfを利用する。

printf( '%x', 31 );
1f

10進数→文字列

packを利用する。

print pack( 'C', 97 );
a

packはまとめて利用することも出来ます。

print pack( 'C*', 97, 98, 99 );
print pack( 'C*', 227, 129, 130 );
abc
あ # UTF-8の場合

更新履歴

2014-10-21
固定ページから投稿に変更
2008-06-13
公開

Net::FTP(PerlでFTPによるファイル送信を行う)

PerlFTPを利用したい場合、Net::FTPモジュールを利用することになるでしょう。
Net::FTPモジュールについて、説明や翻訳ページは検索すれば沢山見つかります。
しかし、送信するときに重要な「転送モード」について、説明してあるところは多くありません。
なぜかというと、Net::FTPモジュールのドキュメントには転送モードについては記述されていないからです。
ということで、このページでは、転送モードについてご紹介したいと思います。
使用したNet::FTPモジュールのバージョンは2.77でした。
Perlのバージョンが5.8であれば、インストールされています。

使い方

何はともあれ、次のコードを見てください。
Net::FTPモジュールを使おうという方にとっては、コードを見たほうが簡潔だと思います。

use strict;
use Net::FTP;
# FTP設定
my %ftp = (
	addr => 'exsample.com', # FTPアドレス
	user => 'user_name',    # ユーザー名
	pass => 'pass_word',    # パスワード
	dir  => '/public_html', # 送信先ディレクトリ
);
my $ftp = Net::FTP -> new( $ftp{'addr'}, Debug => 0 ) or die;
$ftp -> login( $ftp{'user'}, $ftp{'pass'} ) or die;
# カレントディレクトリの変更
$ftp -> cwd( $ftp{'dir'} );
# アスキーモード
$ftp -> type( 'A' );
# ファイルの送信
$ftp -> put( 'string.txt' );
# バイナリモード
$ftp -> type( 'I' );
# ファイルの送信
$ftp -> put( 'image.jpg' );
# 接続切断
$ftp -> quit();
exit;

転送モードアスキーを指定する場合は、typeに「A」を指定します。

$ftp -> type( 'A' );

転送モードバイナリを指定する場合は、typeに「I」を指定します。

$ftp -> type( 'I' );

備考

ドキュメントに記載されていないという意味では、今後変更になるかもしれません。
また、ソースコードを読めば判りますが、バイナリを指定する「I」以外に「E」や「L」も用意されているようです。

おわりに

翻訳サイトだけを読んで満足してはいけないということです。
実際に使っているからこそ、気がつくこともあるのです。
疑問に思った事について検索はもちろんのこと、
実際に動作しているモジュールのソースコードに目を通してみましょう。

更新履歴

2008-06-03
公開